岳石文化 がくせきぶんか

岳石文化
がくせきぶんか
Yueshi wenhua

中国・黄河下流域、山東省を中心に展開する、山東龍山文化に後続する先史文化。1960年に発掘された山東省平度県東岳石村遺跡で発見されたが、文化として認知されたのは1970年代である。C14によればBC1900〜1600年頃に当たる。土器は泥質黒皮灰胎陶を特徴とし、ロクロ成形であるが器壁が厚い。器形には尊形器・三足皿・三足罐・大袋足の甑・鈕付きの蓋などがある。器壁をめぐる稜をなした周回文が特徴的である。一部に彩絵も見られる。牟平県照格庄遺跡や泗水県尹家城遺跡などから青銅製品が出土していることから、青銅器時代に属することがわかっている。

(渡辺芳郎)

以上、転載