哀冊 あいさく
哀冊
あいさく
「哀策」ともいい、死者の徳をたたえ、死を悼む韻文を札に記したもので、漢から隋までは竹に朱書ないし漆書した竹冊が用いられた。玉を用いた玉冊は唐代に出現し、懿徳太子墓出土哀冊は大理石製である。五代の前蜀王建墓出土哀冊は玉に文字を刻んだ長さ33㎝、幅3.5㎝の51冊の前後に幅の広い襟首を付け、銀装飾付漆製冊匣に納められている。唐制を踏襲したもので、宋代にも引き継がれ、文字を刻んだ玉冊は明の定陵にもある。
(吉田恵二)
以上、転載
*辞典の解説文から漢字ピックアップ
懿徳太子
いとくたいし
