モヨロ貝塚 モヨロかいづか

モヨロ貝塚
モヨロかいづか

北海道網走市北1条東1・2丁目に所在するオホーツク文化期の集落遺跡。網走川河口北側の砂地、左岸段丘上に立地している。網走市在住の研究者、米村喜男衛の献身的な努力によって戦前からその存在は広く知られており、戦後間もなく行われた合同調査団による発掘調査は、オホーツク文化研究の嚆矢となった。オホーツク文化特有の多角形大型住居跡20軒が確認され、これまでに40基を超える多数の墓壙群が調査されている。青銅製帯飾や蕨手刀など、大陸や本州からもたらされた遺物が多数出土しており、枝幸町の目梨泊遺跡と並んでオホーツク文化期の重要な交易拠点であったと考えられる。

(高畠孝宗)

以上、転載