章懐太子墓 しょうかいたいしぼ

章懐太子墓
しょうかいたいしぼ
Zhanghuaitaizi-mu

中国・陝西省乾県にある唐高宗の皇太子であった李賢の墳墓。1971年に発掘された。李賢は文明元年(684)に則天武后によって巴州(今の四川省巴中県)に流されて自殺したが、中宗復位後の神龍2年(706)に雍王の身分で乾陵に陪葬され、景雲2年(711)に章懐太子の身分で妃の房氏と合葬された。墳墓は一辺43m、高さ18mの覆斗形の方墳で、東西143m、南北180mの垣で囲まれ、南面に1対の土闕があり、土闕の南に1対の石羊がある。墓室は全長71mで、墓道・過洞4・天井3・小龕6・前後甬道・前後墓室からなり、甬道と墓室は塼で築かれる。後室西部に男女の侍従を線刻した石棺1がある。墓道東壁に狩猟出行、西壁に打馬球、両壁の客使図に唐代の鴻臚寺官員、国内少数民族と外国からの賓客が描かれる。甬道壁に盆景や果物皿・楽器を手に持つ男女の侍者、前室西にセミを捕らえようとしている鳥、後室東壁に仕女などの唐代の宮廷生活が描かれる。後甬道北端から雍王の墓誌1点、後室前端から章懐太子の墓誌1点が出土した。墓内から出土した副葬品は三彩俑を中心に600点余りにのぼる。

(吉田恵二)

以上、転載

 

 

 

*辞典解説文から漢字ピックアップ


ケツ、か(く)、か(ける)、のぞ(く)、もん


カン、ガン、か(つ)、ずし