含嘉倉 がんかそう

含嘉倉
がんかそう
Hanjiacang

中国・河南省洛陽市に位置し、隋唐洛陽城の一画に設けられた穀物貯蔵施設。東西約620m、南北約725mの長方形の含嘉倉城内に整然と配置された259基の貯蔵施設が確認されている。含嘉倉を取り巻く城壁は基底幅約17m、残高約3mで、北門の徳猷門は門道1ヵ所の単門である。倉は地下に掘られた直径約18m、深さ約12mの巨大な貯蔵穴で、水分を遮断するために側面と底面は赤く焼き締められ、板や筵を置いたあとに穀物が投入された。第160号窖中には約50万斤(25万kg)の炭化穀物が残され、そのほとんどがなお粒状の形状を保っている。すでに発掘されている6基の唐代貯蔵施設からは調露・長寿・天授・[万歳]通天・聖暦などの年号を刻んだ銘塼が出土しており、倉窖の城内における位置・貯蔵量・倉窖に入れた年月日・管理員の姓名が記されている。

(吉田恵二)

以上、転載

 

 

 

*解説文から漢字ピックアップ


コウ、あなぐら、ふか(い)