佳村里遺跡 かそんりいせき

佳村里遺跡
かそんりいせき
Gachon-ri-yujeok

韓国・慶尚南道梁山市勿禁面佳村里145番地一帯に所在する、三国時代加耶の5〜6世紀の製鉄遺跡。住居跡2軒と長方形竪穴遺構3基、多数の円形竪穴遺構が確認された。住居跡内からは遺物が出土しておらず、全体的な遺物出土量も極端に貧弱である。そのうち7号竪穴では内部に木炭が含まれた黒褐色腐植土が詰まっており、外郭に散らばった集石の上部から、ほぼ完形に復元できるフイゴの羽口が出土し、当時の精錬炉を復元する上で重要な資料となっている。8号竪穴では内部から焼成痕跡とともに多量の貝殻類が出土した。

(朴廣春)

以上、転載