印文硬陶 いんもんこうとう

印文硬陶
いんもんこうとう

中国の南方地区に分布する叩き・押付け文様を持つ硬質の土器。「幾何学文様印文土器」とも呼ばれていた。土器の胎土は高温に耐えるカオリンが多数を占めるが、上海地区の印文硬陶はカオリン土を用いていない。一般に1000〜1100℃の温度で焼成される。商・周時代に南方地区で盛んに作られており、器種には主として甕・壺・罐・鉢・盂などがある。商代の丸底器には大方格文・雲雷文・人字形文がよく見られる。西周代には平底器に回字文・屈曲文・扁平雲雷文や、扁平雲雷文と回字文との組合せ文がある。戦国時代には小型化した方形文・織り文・米字文・布目文が流行している。

(黄建秋)

以上、転載

 

*辞典解説文から漢字ピックアップ


ウ、はち、わん