焼町式土器 やけまちしきどき

焼町式土器
やけまちしきどき

縄文時代後期の土器。勝坂式土器文化圏が大きく二分された後、関東に曽利式土器文化圏が発達した。八ヶ岳西南麓の曽利式土器に対し、伊那谷や松本平地域は唐草文土器で一風変わった個性を示している。また、その間に焼町式土器がわずかながら出現する。焼町式土器は口縁部文様帯が発達し、胴部に懸垂文が中心となるモチーフを隆帯で飾るタイプで、地文に縄文をまったく欠いている。長野県東部から群馬県に分布している。

（中村修身）

以上、転載