隆起線文土器 りゅうきせんもんどき

隆起線文土器
りゅうきせんもんどき

長崎県佐世保市(旧北松浦郡)にある福井洞窟の第Ⅲ層(第Ⅲ文化層)で確認された土器の名称。器形は定かでないが幅広の隆帯を縦横方向に貼り付け、その隆帯状に刻み目を連続施文する。この土器はこれまで、旧石器時代の所産とされてきた細石器を伴って出土したことから、縄文時代と旧石器時代を接続させる縄文時代草創期の設定を促した。第Ⅲ文化層はC14による年代測定で、約12700年前

という数値が得られている。

(正林護)

以上、転載