連房式登窯 れんぼうしきのぼりがま
連房式登窯
れんぼうしきのぼりがま
登窯の技術は1580年代ごろに朝鮮人陶工によってもたらされた。佐賀県唐津市北波多の岸岳城下に築かれた草創期の窯跡群には、割竹式登窯と呼ぶ竹を半裁して伏せたような構造の窯が主であるが、1基のみ叩き成形による壺・甕を焼く陶工たちが築いた単室登窯がある。割竹式登窯は1610年代ころの磁器を焼き始めたころには焼成室が穹窿状に作られ、連房式と呼ばれ焼成室間の段差も大きくなる。肥前の連房式登窯は窯幅が2m台から次第に拡大し、幕末には平均幅が8m以上の窯が波佐見で確認されている。
(大橋康二)
以上、転載
