廟底溝二期文化 びょうていこうにきぶんか
廟底溝二期文化
びょうていこうにきぶんか
Miaodigou 2(er)qi wenhua
中国・黄河中流域の河南省・陝西省・山西省などに分布する新石器文化。仰韶文化から龍山文化への過渡的な様相を示す。1956・57年に発掘された河南省陜県廟底溝遺跡で発見され、その後、河南省洛陽王湾遺跡の発掘で、仰韶文化と龍山文化の間に位置づけられることが層位的に確認された。C14によればBC2900〜2800年頃に当たる。この文化を仰韶文化とするか龍山文化とするかは意見が分かれる。土器は夾砂灰陶を主とし、器面には籃文を施すものが多い。器形としては、仰韶文化の尖底瓶などが見られる一方、斝など新しい器種が出現する。石器には分厚い長方形石斧や、半月形の石包丁などがある。住居は方形・円形の竪穴住居が発見されている。口が小さく底部の大きい袋状灰坑がしばしば見られる。墓地は単人仰臥伸展葬の土壙墓が主体で、屈肢葬もある。廃棄された灰坑を利用した墓も見られる。
(渡辺芳郎)
以上、転載
*辞典解説文より漢字ピックアップ
斝
カ
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