亀旨路墳墓群 きしろふんぼぐん

亀旨路墳墓群
きしろふんぼぐん
Geujiro-bunmyogun

韓国・慶尚南道金海市北部洞の低丘陵に所在する原三国(弁韓)〜三国時代前期の墳墓群遺跡。遺跡の南側には大成洞遺跡がある。1993年、慶星大学校博物館によって木棺墓14基、木槨墓38基、甕棺墓4基、石槨墓1基が発掘調査された。木棺墓は墓壙長175〜288㎝、幅65〜138㎝で、木棺は割竹形と箱形が見られる。ガラス玉・水晶切子玉・銅釧・鉄帯などの装身具類、鉄短剣・鉄矛・鉄鏃・鉄斧・鉄鎌・鉄刀子などの鉄器類、牛角形把手付壺や短頸壺などの土器類が副葬されており、AD2世紀代のものが主体を占める。木槨墓は墓壙長130〜440㎝、幅60〜245㎝の単槨木槨墓であり、中・小型のものが多い。副葬品はガラス玉・水晶切子玉などの装身具類、環頭大刀・鉄剣・鉄矛・鉄鏃・冑・鉄斧・鉄鎌・鉄鑿・鉄刀子などの鉄器類、短頸壺・炉形土器・高坏などの土器類などが出土し、AD3〜4世紀に築造されたものと推定されている。竪穴式石槨墓は墓壙長208㎝、幅88㎝であり、青銅製馬形帯鈎が出土した。

(高久健二)

以上、転載

 

 

*辞典解説文より漢字ピックアップ


サク、うが(つ)、のみ