九政洞方墳 きゅうせいどうほうふん
九政洞方墳
きゅうせいどうほうふん
Gujeong-dong-bangbun
韓国・慶尚北道慶州市九政洞に所在する、統一新羅時代の方墳。一辺約9.5m、高さ約3mを測る。獣首人身の十二支像を彫刻した腰石(外護列石)が墳丘裾部分にめぐる。内部施設は南側に開口する片袖式の横穴式石室で、玄室の西半には側面に格狭間状のレリーフのある棺台が設けられている。玄門には観音開きの石扉が片側だけ残っている。盗掘を受けているが、1920年に調査された際、金銅製棺飾金具・銀製鉸具などが出土した。彫刻の特徴が元聖王陵と見られる掛陵や、興徳王陵などの彫刻との比較から、8世紀後半〜9世紀前半頃に築造されたものと考えられている。
(門田誠一)
以上、転載
*辞典解説文より漢字ピックアップ
鉸
コウ
意味:はさみ、ものを挟んで切断する道具
