龍江洞古墳群 りゅうこうどうこふんぐん
龍江洞古墳群
りゅうこうどうこふんぐん
Yonggang-dong-gobungun
韓国・慶州市龍江洞に所在する統一新羅時代の古墳群。慶州盆地の東北、小金剛山の西北に「龍江洞古墳群1」(『慶州遺蹟地図』)、東方に「龍江洞古墳群2」、さらに西麓に「龍江洞石室墳(史蹟328)」が位置する。龍江洞古墳群1は横穴式石室墳で、暁星女子大学校によって発掘された。龍江洞石室墳は、全長4m、玄室(東西2.6m、南北2.5m)、羨道長1.5m、幅1.0mの横穴式石室で、四壁は割石積みで平天井である。棺床上に石枕・足座が配置される。棺床の周囲で青銅製獣首人身十二支像と土俑が出土した。陶俑は男人像15体、女人像13体、土馬4体が出土した。陶俑の服飾(公服)が緋衣であることから阿飡(六品)以下の階層が想定されている。十二支像は、金庾信墓など外護列石に彫刻されるようになる。8世紀後半以降に発達する。奈良県明日香村キトラ古墳壁画の獣首人身十二支像と関係する。7世紀末から8世紀前半の時期である。
(東潮)
以上、転載
*mapは龍江洞のエリア
