瞻星台 せんせいだい

瞻星台
せんせいだい
Cheomseongdae

韓国・慶尚北道慶州市仁旺洞にあって、新羅の故都・慶州盆地のやや南寄りの所に立つ石造物。7世紀前半の三国時代新羅善徳王時代の築造と伝えられる。王宮のあった月城の北方に位置し、官衙群の一角に築造されたものであろう。二重基壇の上に、平面円形に花崗岩を27段積み上げ、その高さは約7mを測る。立面形は、下部から上方に上がるにつれて狭まる形態をなす。頂上部にはさらに方形に組み合わせた石材を2段のせ、また南面中央に小窓を開き、そこには梯子などの設備を架構したと思われる。東アジア最古の天文台といわれているが、そうだとすれば『日本書紀』天武天皇4年(680)の条に見える占星台創建記事の参考になろう。

(西谷正)

以上、転載