牛川人 うしかわじん

牛川人
うしかわじん

愛知県豊橋市にある石灰岩採石場のフィッシャーで、1957年、シカの骨などとともに発見された左上腕骨の骨幹片。鈴木尚によって形態的にネアンデルタール人との類似性が指摘され、また、伴出動物相やフッ素含有量などによる検討から、中期更新世にさかのぼる化石人骨として注目を浴びた。しかしその後、馬場悠男によって人骨ではない可能性が指摘され、現在では化石人骨のリストから外す研究者が多い。

(中橋孝博)

以上、転載