上詩里遺跡 じょうしりいせき

上詩里遺跡
じょうしりいせき
Sangsi-ri-yujeok

韓国・忠清北道丹陽郡梅浦邑上詩里に所在する。1981年に延世大学校博物館によって発掘された岩陰遺跡である。この遺跡にある三つの岩陰は、すべて時期を異にして人が住んでおり、1 岩陰ー旧石器時代、2 岩陰ー櫛目文土器(新石器)時代〜無文土器(青銅器)時代、3 岩陰ー旧石器時代末〜櫛目文土器時代である。1 岩陰の9枚の文化層のすべてから動物化石と骨製道具が、5・7・9の各層からは石英・石灰岩・斑岩製のチョッパー・ハンマー・鋸歯縁石器などの石器が出土した。5層以下は30万年より古く、それより上層はヴィルム氷期末に相当するとされる。5層から出土した人骨2個体分(成人男性)は古代型新人に属し「上詩旧人」と呼ばれ、韓国で最初に発見された古代型新人である。

(小畑弘己)

以上、転載

 

 

 

*mapは梅浦邑上詩里のエリア