徳花里1号墳 とっかり1ごうふん

徳花里1号墳
とっかり1ごうふん
Deokkwa-ri-1(il)ho-bun

北朝鮮・平安南道大同郡徳花里所在の三国時代高句麗の壁画古墳。東西に並んだ古墳の西が1号墳、東が2号墳で、さらに西に離れて二つの石室がある徳花里3号墳がある。方台形の墳丘中に単室の石室(3.1m×2.4m)があり、中央につく羨道を1枚の石扉で塞いでいる。天井は平行持送りの上に6段の八角持送りをのせる。また、石室には漆喰を塗った2個の棺台がある。壁画は漆喰を塗った上に描く。壁の四隅に柱を配して石室を木造建築に模し、大きく四神を描き、北壁のみは中ほどの文様帯を境にして下の玄武だけでなく、上に墓主を先頭にした男女の群像がある。天井は華麗な六角形文様を地文にして、日象・月象・雲文・蓮華文などを描き、北に北斗七星、南に南斗六星を大きく配置している。羨道にも壁画があったが、よく残っていない。

(南秀雄)

以上、転載