蛇行状鉄器 だこうじょうてっき
蛇行状鉄器
だこうじょうてっき
蛇行状鉄器とは、末永雅雄によって命名された異形鉄器である。慶州金冠塚、晋州水精峯2号墳、陜川玉田3号墳、福岡県手光南2号墳、奈良県団栗山古墳、埼玉県埼玉将軍塚など、新羅・加耶・倭の地域で出土している。5世紀前半の滋賀県新開1号墳がもっとも古く、飛鳥寺が6世紀末である。高句麗壁画や新羅の線刻土器、中国南朝の壁画などにも表現されている。用途は飾馬の馬装具の一つで、鞍に取り付けて飾る。中国の文献に見える「寄生」である。埼玉県行田市酒巻14号墳の馬形埴輪に寄生が表現されている。馬装として、新羅・加耶の地域から伝わったものである。
(東潮)
以上、転載
