鍛冶 かじ
鍛冶
かじ
鉄素材を加熱し鍛打することにより、不純物を取り除き鍛接するいわゆる「沸し」と炭素量を下げていく「下げ」の工程を繰り返すことにより、様々な鉄器を製作することをいう。この作業により、鉄の表面から剥離する酸化皮膜が鍛造薄片として飛散し、炉床には椀形状の鉄滓が残ることから、これらの副産物の存在から鍛冶の存在を知ることができる。また、「かぬち」とも読み鉄器製作従事者を指す意味でも使われる。大和政権下では在来技術者の倭鍛冶部と畿内周辺の百済系技術者からなる韓鍛冶部の存在が知られており、律令体制下では鍛戸と称された。
(関清)
以上、転載
*辞典解説文より漢字ピックアップ
滓
サイ、シ、おり、かす、よご(れ)
