貨布 かふ

貨布
かふ

中国・新の王莽が14年(天鳳元)に初鋳し、20年(地皇元)に再度発行した銅銭。戦国時代に、燕国などで流通した農具の鋤を写した布銭を手本とした貨幣であり、方肩方足で上部に円孔をあける。方足の右に貨、左に布の漢字を鋳出する。長さ5.8㎝、最大幅2.4㎝、重さ12gである。王莽の貨幣制度は、他の政策同様に復古政策がとられて成功しなかったが、貨泉や貨布はその中ではある程度成功して流通した貨幣といえる。

(岡内三眞)

 

 

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