踏鋤 ふみすき

踏鋤
ふみすき

木製農具。鋤に対して鈍角に長い柄を装着し、鋤頭部に足を掛けて使用する。愛知県宝飯郡小坂井町の篠束遺跡と、佐賀県小城市の土生遺跡で弥生時代中期の出土例がある。韓国・大田広域市の塊亭洞遺跡で出土した青銅器に、二又の踏鋤の使用状況が表現されている。民族例としては主として、韓国の西南部から済州島にかけて分布するタビがある。この場合、二又の鋤先に袋状の鉄製鋤先を装着する。

(西谷正)

以上、転載

 

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