瑠璃瓦 るりがわら

瑠璃瓦
るりがわら

低火度鉛釉系の釉薬を施した瓦のことで、緑釉単彩が一般的であるが、黄釉単彩や二彩・三彩もある。中国では漢代に始まり、宮殿などの高級建築物に用いられた。新羅の王宮や日本の平城宮でも用いられ、平城宮東院から三彩瓦、平安京羅城門から緑釉鬼瓦が出土している。低火度鉛釉系の釉薬は瓦以外の建築材料にも用いられ、基壇を飾る螭首に緑釉を施したものが渤海の上京龍泉府跡で出土している。

(吉田恵二)

以上、転載