鋳掛 いかけ

鋳掛
いかけ

青銅器の補修に関する技術方法。青銅器の鋳造時に湯、つまり、溶解した青銅のまわりが悪く、穴が開いたりした場合、部分的に鋳型を製作し、湯を流し補修を行う。多くの場合、肉眼でその痕跡を観察することができる。弥生時代の青銅器には新たに流し込む湯が製品とよく密着するように、製品を円形に削り半円形状の足掛かりをつけるものも認められる。

(田尻義了)

以上、転載