於乙洞土城 おおつどうどじょう

於乙洞土城
おおつどうどじょう
Eoul-dong-toseong

北朝鮮・平安南道温泉郡城峴里の低丘陵上に所在する楽浪郡時代の方形土城跡。「城峴里土城」ともいう。内城(東西約170m、南北約120m)と外城(東西約450m、南北約300m)からなり、南壁の中央には南門跡と確定される部分がある。1911年(明治44)の調査で瓦類が採集され、戦後の調査では城内から建物跡(10.4×6.8m)や塼敷・石敷施設が検出された。また、城壁が増築された痕跡も確認された。1913年に付近で黏蝉碑が発見され、楽浪郡黏蝉県治跡に比定する説が有力である。付近には同時期の墳墓が多数分布している。

(高久健二)

以上、転載