昭明遺跡 しょうめいいせき
昭明遺跡
しょうめいいせき
Somyeong-yujeok
韓国・全羅南道咸平郡孫仏面竹岩里所在の無文土器(青銅器)時代から三国時代の集落跡。「竹岩里遺跡」ともいう。昭明洞集落西方の丘陵南斜面の標高20〜40mに位置する。西側の西海岸高速道路本線とサービスエリア建設に先立ち、1999・2000年に発掘調査された。確認された遺構に無文土器時代の8軒の竪穴住居跡、原三国(馬韓)〜三国時代の竪穴住居跡183軒のほか、円形古墳跡、土器製作関連遺構などがある。原三国〜三国時代の住居跡は、大部分が一辺4〜7mを測る方形ないし長方形で、丘陵の等高線に沿って配置されている。すべて傾斜面をL字形に掘削して築造され、その内部に溝・炉跡・柱穴などが設けられていた。焼失住居からは多くの遺物がそのままの状態で出土した。遺物は土器が大部分で、ほかに鉄器・炭化穀物・玉などがある。これらの住居跡群は、A(94軒)標高22〜41m、B(70軒)標高25〜38m、C(19軒)標高20〜25mの3群に分かれるが、標高25〜35mの範囲に集中する。
(大竹弘之)
以上、転載
*mapは咸平郡孫仏面
