茶雲洞遺跡 ちゃうんどういせき

茶雲洞遺跡
ちゃうんどういせき
Daun-dong-yujeok

韓国・蔚山広域市中区茶雲洞に所在する、無文土器(青銅器)時代前期の集落および原三国(三韓)〜三国時代の墳墓群。1995年に新羅大学校博物館・蔚山大学校史学科・昌原大学校博物館によって発掘調査が行われた。無文土器時代の住居跡は、孔列文土器段階に該当するものであり、na-7号住居跡は平面長方形(7.14×4.76m)を呈し、内部に隔壁を持ち、炭化穀物類が出土している。原三国時代の墳墓としては木棺墓と木槨墓があり、いずれも墓壙上側に半楕円形の周溝を持つ点が特徴である。特に、木棺墓から木槨墓への移行期であるAD2世紀代の墳墓が注目される。これらのほかに、AD3世紀末〜4世紀初頭の木槨墓や、AD6世紀代の横穴式石室も調査されている。

(高久健二)

以上、転載

 

*mapは蔚山広域市茶雲洞