貞栢洞墳墓群 ていはくどうふんぼぐん
貞栢洞墳墓群
ていはくどうふんぼぐん
Jeongbaek-dong-bunmyogun
北朝鮮・ピョンヤン特別市楽浪区域貞栢洞(旧・平安南道大同郡大同江面貞柏里・石巌里・梧野里の一部)に所在する楽浪郡時代の墳墓群。1916年(大正5)に関野貞らによって、貞柏里1・2・3・151・153号墳が発掘され、解放前に約30基の木槨墳や塼室墳が調査された。解放後は1958年に貞栢洞1号墳(夫租薉君墓)が、60年代には貞栢洞2号墳(高常賢墓)や貞栢洞3号墳(周古墓)などが調査された。また、貞栢洞西南側丘陵墳墓群では、墳丘が削平された墳墓が密集して分布しており、70年代の調査で木槨墳49基、塼室墳14基、瓦棺墓2基、甕棺墓18基が発掘されている。その後、80年代に約100基、90年代には数百基の墳墓が発掘されている。調査された墳墓には単葬木槨墓・併穴合葬木槨墓・同穴合葬木槨墓・塼室墓などがあり、楽浪郡の全時期にわたって造営された墳墓群であるといえる。また、貞栢洞101号墳などのように、楽浪郡末期〜滅亡後に築造されたと推定される横穴式石室墳も見られる。
(高久健二)
以上、転載
