表井里古墳群 ひょうせいりこふんぐん
表井里古墳群
ひょうせいりこふんぐん
Pyojeong-ri-gobungun
韓国・忠清南道論山市連山面表井里に所在する。鶏龍山の南端に位置する咸芝峰の西南側にある標高45mの丘陵斜面に立地する。表井里ではすでに、1976年に公州師範大学博物館が1基、79年に忠南大学校博物館が13基、81年に国立扶余博物館が8基の古墳を調査したが、85年に再び公州師範大学博物館によって16基の調査が行われた。これらの古墳では、三国時代百済の横穴式石室・横口式石槨・竪穴式石槨・甕棺などが確認された。特に85年の調査では5世紀頃を中心年代とする16基の竪穴式石槨が検出され、学界の注目を集めた。このうち14号墳の場合は撹乱によって原形を失っているにもかかわらず、竪穴式石槨の北側に幅50㎝の石積みの仕切りによって区画された副葬用の空間が残っていた。出土遺物としては器台・三足土器などの土器類のほか、鉄鏃・鉄斧・鉄刀子などの鉄製品が知られている。
(禹在柄)
以上、転載
