内村里古墳群 ないそんりこふんぐん

内村里古墳群
ないそんりこふんぐん
Naechon-ri-gobungun

韓国・慶尚南道晋州市大坪面内村里641番地一帯に分布する三国時代の古墳群。南江ダム水没地区内に古墳群が所在していたことから、1997・98年に漢陽大学校博物館により発掘調査が行われた。全部で15基の古墳が調査されたが、埋葬施設はいずれも石棺である。石棺の築造方法は、板石2〜3枚を立てて両側の長壁を築造し、その間に1枚の板石を挟んだものが大部分である。出土遺物は土器が多数を占めており、そのほか鉄器類も出土している。土器の中でも有蓋高坏は、固城地域的な特徴を有するものである。これまで4〜5世紀の晋州地域の古墳の調査が少なく、内村里古墳群はこの地域の古墳文化を解明する上で重要な遺跡である。

朴廣春)

以上、転載

 

*mapは内村里