アラシャン・ハダ遺跡 あらしゃん・はだいせき
アラシャン・ハダ遺跡
あらしゃん・はだいせき
Arashaan-khad site
モンゴル ・ヘンティ県バトシレート郡のビンデル山東裾に所在する。「ラシャン・ハダ」(Rashaan-khad)とも呼ばれる。花崗岩の巨岩が点在し、その側面の至る所に岩壁画と墨書痕が見られる。岩壁画には氷河期に生息した有毛サイや、「タムガ」と呼ばれる記号が描かれている。墨書には11世紀の契丹文字、明代初期の漢字、15世紀のモンゴル 文字、ペルシャ文字があり、また線刻の突厥文字も所在する。巨岩の周りはロシア人考古学者オクラドニコフらにより発掘され、後期旧石器・中石器・新石器各時代の遺物が多数出土した。そのほかに青銅器時代の板石墓も存在する。さまざまな時代と、洋の東西の文化が複合した遺跡である。
(白石典之)
以上、転載
*mapはモンゴル ・ヘンティー県
