ウグルクチン遺跡 うぐるくちんいせき

ウグルクチン遺跡
うぐるくちんいせき
Oglogchiin site

モンゴル ・ヘンティ県バトシレート郡ウグルクチン河谷の北斜面に所在する。南北1.1km、東西0.7km、標高1210〜1390mの急傾斜地の稜線上に、総延長3kmにわたり高さ2mの石積み城壁をめぐらし、南側に門を設けた城郭遺跡で、高句麗式山城に類似する。城内には建物跡が残る。出土品には契丹(遼)系櫛目文灰色陶器・在地系土器、両者の折衷土器がある。年代は11〜12世紀である。契丹の北方進出の最前線基地と考えられる。

(白石典之)

以上、転載

 

*mapはモンゴル ・ヘンティー県