中城城跡 なかぐすくじょうあと
中城城跡
なかぐすくじょうあと
沖縄県中頭郡中城村字泊に所在し、中城湾を見下ろす標高150〜160mの琉球石灰岩丘陵上に築かれた城跡。城郭は連郭式で六つの曲輪で構成されている。四面が平地との比高差10数mの断崖に面し、自然の要害となっている。当時の国王の居城である首里城に向かう西に大手を開けて櫓門を設け、その正反対の東には搦手を置き、そこは石造拱門になっている。城内の各虎口は、側防を考えて折りを持ち、特に大手道を意識した城壁石垣には、長方形の鉄砲狭間が5ヵ所穿たれている。この城は、築城家と知られる護佐丸が勝連半島に拠っていた阿麻和利に対する備えとして、先の座喜味城から移封された15世紀前半創建されたと伝えているが、近年の発掘調査で城の大部分が14世紀頃すでに造営されていたことがわかった。
(當眞嗣一)
以上、転載
