豆粒文土器 とうりゅうもんどき

豆粒文土器
とうりゅうもんどき

長崎県佐世保市所在の泉福寺洞穴10層から出土した縄文時代草創期の標準土器。ほぼ完形の資料があり、口径13㎝、高さ24㎝のラグビーボール形の鉢形土器、豆粒状の粘土塊を縦に並列させ底部は丸底に近い平底を持つ。細石核と細石刃3400点余りが伴出しており、現時点では日本最古の土器とされる。

(正林護)

以上、転載

 

泉福寺洞穴の現地へ行った時、鬱蒼とした林の中にぽっかり不気味に口を開けて洞窟が並んでいて、ぎょっとしました。住宅街からそう離れていない場所なのに、タイムマシーンでワープしたような時が止まったような雰囲気。

佐世保市には洞窟が多く、あの相澤忠洋氏も明治大学の調査隊の一員で芹沢先生とともに福井洞穴の調査にいらしています。

佐世保は独立した埋蔵文化財の展示施設がなく、島瀬美術館の4階に出土品が並んでいます。ここはぜひ。洞窟の巨大なパネル写真とともに豆粒文土器など堪能できます。