マンモス まんもす
マンモス
まんもす
長鼻目ゾウ科マムサス属の一種。学名Mammuthus primigenius。約7万年前ごろから出現する。最大の肩高は3.5mであるが、通常はアジアゾウ程度である。褐色の剛毛をもつ。北緯75°〜65°の永久凍土から凍結した遺体や骨が発見される。牙は長いもので4〜5mにも達する。更新世後期にはユーラシア北部で馬・バイソン・トナカイ・アカシカ・ハタリス・レミングなどとマンモス動物群を構成しており、後期旧石器時代の狩猟対象であった。骨や牙がヨーロッパやロシアで住居の骨材や燃料として使用されたり、彫像や壁画などのモチーフとなっている。東シベリアではアンガラ川流域のマリタ文化や、ヤクート地域のジュクタイ文化の主要狩猟対象動物の一つとされている。朝鮮半島では潼関鎮遺跡・長徳里遺跡など、北緯40°付近までの発見例がある。日本では自然棲息の状態で北海道まで南下してきていることが明らかになっている。
(小畑弘己)
以上、転載
