半坡遺跡 はんぱいせき
半坡遺跡
はんぱいせき
Banpo-yizhi
中国・陝西省西安市東の半坡村に所在する。新石器時代仰韶文化の集落遺跡。面積は約5万㎡ある。1954年から5次にわたって約1万㎡を調査し、中国集落考古学の嚆矢となった。前・後2期に分けられる。前期は内容が豊富で典型的であるため、のちに仰韶文化の半坡類型と命名された。年代は6800~6300年前に相当する。防御的性格の濃い環濠跡(幅6~8m、深さ5~6m)に囲まれた3万㎡に達する集落は、南北に長い円形を呈しており、中には住居跡・貯蔵穴・畜舎・子供の甕棺墓などが分布している。居住区は大きく二つに分けられ、それぞれ1軒の大型家屋を中心に全部で46軒の住居を配置するなど、二つの集団の存在がうかがわれる。環濠を渡って東に窯跡、北に公共墓地がある。アワを栽培し、ブタやイヌなどを飼育したと見られる。彩文土器も発達し、22種類の記号も確認された。後期の遺存が少ないが、半坡後期類型と呼ばれる。
(徐光輝)
以上、転載
集落跡を発掘したそのままの姿に覆屋をかぶせた展示館は、圧巻でした。
赤で彩色した彩文土器の数々は、原始的で素朴ながら芸術的で、しみじみ感動。代表的な「人面魚紋彩陶盆」も展示されていました。この内陸でなぜ魚崇拝だったのか?当時の生活や信仰に興味がつきません。
