チュウダウ窯跡群 ちゅうだうかまあとぐん

チュウダウ窯跡群
ちゅうだうかまあとぐん
Chu Dau kiln sites

ベトナム北部ハイズォン省のナムタイン県タイタン社に属し、タイビン河の左岸に立地する陶磁器窯跡群。遺跡はチュウダウとミーサー(ミンタン社)の両地区に分布する大規模なものである。1986~99年にかけて当時のハイフン省博物館やハノイ総合大学・ホーチミン市歴史博物館などが発掘調査した。出土した陶磁器は、染付の瓶・碗・皿・馬上坏・合子など多様な製品があり、ミーサー地区では色絵片が出土した。窯跡の年代は15~17世紀頃と考えられている。遺跡は輸出用の陶磁器生産地の一つで、現在までのところベトナム色絵製品が出土した唯一の窯跡であり、注目されている。

(菊池誠一)

以上、転載

 

 

*マップのピンはハイズォン省のチュウダウ(chủ đầu)。拡大するとその下に隣接するミーサー(MỸ XÁ)とともにタイビン河に面しているのがわかります(上記解説参照)