池山洞大伽耶歴史館敷地遺跡 ちさんどうだいかやれきしかんしきちいせき
池山洞大伽耶歴史館敷地遺跡
ちさんどうだいかやれきしかんしきちいせき
Jisan-dong-Daegayayeoksagwanbuji-yujeok
韓国・慶尚北道高霊郡高霊邑池山里山112-3番地一帯に所在し、池山洞古墳群の主稜線から東南方向に下る支脈の間に位置する渓谷地帯に立地する。1999年から慶尚北道文化財研究院によって発掘調査が行われた。その結果、三国時代の古墳11基、統一新羅時代の建物跡付属遺構、李朝(朝鮮)時代の建物跡、近世の炭窯などが検出された。三国時代の古墳は全部で11基確認され、主体部は竪穴式石槨が73基でもっとも多い。おおむね5世紀中葉から6世紀前葉にわたって築造されたもので、小型石槨が大部分である。規模が3m以下の小型石槨墓は、粘板岩製の石を立てて築造し、それ以上の規模の石槨墓は、板石を横平積みにして築造している。高霊地域でこれまで確認されなかった横口式石室を含む横口・横穴式石室も36基発見されているが、平面形は長方形のものが多数を占める。出土遺物は、金製耳飾・銀製の銙付属部・鉄鐸・鉄鏃・鉄矛・鉄製大刀・盤口長頸壺・合子・高霊様式土器・洛東江東岸様式土器・小加耶様式土器などである。
(谷直子)
以上、転載
*辞典解説文より漢字ピックアップ
銙
カ
