道済里墳墓群 どうせいりふんぼぐん
道済里墳墓群
どうせいりふんぼぐん
Doje-ri-bunmyogun
北朝鮮・ピョンヤン特別市楽浪区域南寺里(旧・平安南道大同郡龍淵面道済里)に所在する墳墓群。解放後に調査された南寺里墳墓群にほぼ該当する。1935年(昭和10)に朝鮮古蹟研究会の梅原末治らによって、道済里50号墳が発掘調査されている。この墳墓は南北約30m、東西約32mの墳丘を有しており、楽浪古墳の中では大型に属する。主体部は前室と後室からなる2室塼室墳であり、前室南側に耳室を持つ。前室と後室にそれぞれ木棺が置かれており、鏡、環頭大刀や漆鞘銅剣などの武器類、車馬具明器、漆器類、銅龍形水滴などの青銅容器類、土器類・五銖銭など豊富な副葬品が出土した。築造年代はAD3世紀と推定される。この墳墓群の西側に隣接して南井里墳墓群が分布している。
(高久健二)
以上、転載
