銀鈴塚 ぎんれいづか

銀鈴塚
ぎんれいづか
Eunyeong-chong

韓国・慶州市路西洞にある三国時代新羅の積石木槨封土墳。金冠塚・金鈴塚・鳳凰台古墳など路西洞古墳群の西端に位置する。1946年に国立博物館の事業として金載元・有光教一らが発掘した。全面発掘によって二つの円墳が結合した双円墳であることが判明し、出土遺物から北墳を銀鈴塚、南墳を壺杅塚と名づけた。銀鈴塚の封土はすでに削平されていたが、積石の中に長方形木槨の埋葬施設があり、遺物は未盗掘で残っていた。金銅冠や銀製指輪・銀製腰佩・銀製鈴・金銅製飾履などの装身具、青銅盒・鉄釜・陶質土器などの容器、鉄製の粧刀や刀子・矛・鏃・斧・鎌などの利器、馬具・鉄鋌などが出土した。粧刀・紡錘車・頭飾・衣装箱を持ち、刀剣などの武器を副葬しない点から女性を埋葬したと想定できる。また、隣り合わせた壺杅塚と双円墳をなすので、壺杅塚の被葬者の妻であろう。年代は、出土遺物から5世紀前半に位置づけられる。

(岡内三眞)

以上、転載

 

*辞典解説文より漢字ピックアップ


ハイ、おびだま、お(びる)、は(く)