葛城里甲墳 かつじょうりこうふん

02葛城里甲墳
かつじょうりこうふん
Galseong-ri-gapbun

北朝鮮・平安南道温泉郡城峴里(旧・平安南道龍岡郡海雲面葛城里)に所在する楽浪郡時代の木槨墳。1916年(大正5)に朝鮮総督府古蹟調査委員会によって発掘調査されたが、これが楽浪郡の長方形単葬木槨墳に対する最初の調査であった。墳丘は13.6×17m、高さ1.7mの方台形を呈し、墳丘下に竪穴式木槨を構築する。木槨(約330×130㎝)は平面長方形を呈し、槨内南側に一棺を埋葬する。木棺と木槨北壁との間は副槨となり、土器・鉄斧・鉄矛・車馬具類などが副葬されていた。築造時期はBC1世紀と推定される。付近には黏蝉県治跡に比定される於乙洞土城がある。

(高久健二)

以上、転載