画文帯神獣 がもんたいしんじゅうきょう
画文帯神獣
がもんたいしんじゅうきょう
平縁を持つ神獣鏡の中で縁に画文様帯を持った鏡である。環状乳神獣鏡・同向式神獣鏡などの外区文様に多く見られる。画文帯は六龍に駕した雲車に乗る日神と、日を捧げる義和と、月を捧持する常義などの像を一定の傾序に環続させたものである。雲車は神々が天上界を運行するときの乗り物で『楚辞』に詠われ、画像石にも描かれている。画文帯神獣鏡には永康元年(AD167)と中平4年(AD187)の2面の年号鏡があり、中国の後漢後半から六朝前半にかけて盛行した。
(藤丸詔八郎)
以上、転載
