五銖銭 ごしゅせん
五銖銭
ごしゅせん
中国・前漢の武帝がBC119年(元狩4)に直径1寸(2.6㎝)、重さ5銖(3.25g)の方孔円銭を初鋳し、中国貨幣の基本となった。表面に五銖の漢字を記し、背面は無文である。前漢から南北朝を経て隋時代まで改鋳されながら流通したために、字体や型式に多くの変異がある。中国を中心に中央アジア・モンゴル・朝鮮・日本・インドシナなど広くアジア各地で発見される。日本では弥生時代後期の山口県宇部市沖ノ山遺跡や、古墳時代の大阪府和泉黄金塚古墳などで出土している。
(岡内三眞)
以上、転載
