九政洞古墳群 きゅうせいどうこふんぐん
九政洞古墳群
きゅうせいどうこふんぐん
Gujeong-dong-gobungun
韓国・慶尚北道慶州市政来洞に所在する三国時代新羅の古墳群。統一新羅時代の九政洞方形墳の北東に当たる標高100mの丘陵上に立地し、3基の古墳からなる。1982年、国立慶州博物館によって発掘調査された。そのうち第3号墳は長さ8m、幅2mの長大な木棺墓であり、内部から長方板縦矧革綴短甲・大刀・槍・鏃などの鉄製武器・武具類や土器が出土した。土器は、原三国(辰韓)時代最末期の灰陶質(瓦質)土器と、三国時代新羅初期の陶質土器が共伴したことで、3世紀末から4世紀初めころの築造と考えられる。第3号墳に平行して築かれた第2号墳も長さ6m、幅1.5mの木棺墓であるが、墓壙から鉄矛多数と陶質土器が出土した。封土はすでに削平されていたが、第2・3号墳は同一墳丘内に築かれていた可能性がある。
(西谷正)
以上、転載
*辞典解説文より漢字ピックアップ
矧
シン、は(ぐ)
