盒 ごう


ごう
ho

身と、合わせ蓋からなる小型の容器。古くは「合」「合子」と呼ばれ、日本にもこの呼び名が伝わった。中国では蓋が身の口縁の蓋受けにはまるタイプの容器を「盒」と総称している。商時代より合わせ蓋青銅容器が見られるが、それらは特殊な名で呼ばれるので、一般には戦国時代以降のものについて「盒」と称するようである。土器・陶磁器をはじめ、漆器・ガラス器・金銀器などさまざまな材質のものがあり、平面円形・方形のほかに、唐時代以降に化粧品や香などを入れるために作られた盒には、扇や動物を象ったものなど、さまざまな趣向が凝らされた。

(難波純子)

以上、転載