湖南里四神塚 こなんりししんづか

湖南里四神塚
こなんりししんづか
Honam-ri-sasinchong

北朝鮮・ピョンヤン特別市三石区域湖南里に所在する、三国時代高句麗の壁画古墳。ピョンヤンの東方、匡大山(標高106m)から東南方に延びる丘陵の南斜面に立地する。湖南里四神塚を中心に、東南部に金絲塚など2基、西南側に6基が分布する。さらにその西500mに14基の古墳群が存在する。湖南里四神塚は一辺30mの方台形墳で、墳丘の基底部に直方体の列席を据え、四周に幅約3mの敷石帯をめぐらせる。石室は全長6.3mで、玄室・甬道・羨道からなる。玄室は各2層の平行・隅三角持送り式天井である。玄室の壁面に四神図像のみが描かれる。天井頂部の壁面は不明である。金銅製透彫帯金具・金銅金具・漆片・鉄矛・鉄斧・鉄釘が出土した。古墳は風水の地理的条件に叶う地に造営されている。被葬者は「陽崗上好王」という謚の陽原王と考えられる。

(東潮)

以上、転載

 

 

*辞典解説文より漢字ピックアップ


シ、おくりな