侯家荘遺跡 こうかそういせき

侯家荘遺跡
こうかそういせき
Houjiazhuang-yizhi

中国・河南省安陽市小屯の北西、洹河北岸にある殷代の王陵遺跡。侯家荘村の北東、西北岡の小高い所にある。侯家荘から前小営・武官村にかけて東西2区に分かれた隣接する場所で、殷の王墓と見られる大型墓13基(東区5基・西区8基)、祭祀坑や小型墓約1400基が発見された。1934・35年、中央研究院歴史語言研究所により行われた3回にわたる殷墟10〜12次調査では、11基の大型墓と約1200基の祭祀坑が発掘された。1950〜76年、中国社会科学院考古研究所が調査を行い、武官村では大型墓1基と祭祀坑約210基を発掘した。大型墓のほとんどは2〜4本の墓道を持ち、墓室平面は「亜」字形や長方形を呈する。墓はすべて盗掘を受けたため、編年につながる遺物がほとんど出土していない。大型墓には殉葬者が存在し、もっとも多い1001号墓の場合は、164人もの殉葬者がいた。東区に集中する小型墓は大型墓の殉葬墓で、断面が方形や長方形を呈する深さ1〜5mの竪穴式土壙墓である。

(陳洪)

以上、転載