璜 こう


こう
huang

中国の中原と南方地区に分布する新石器時代から漢代にかけて見られる弧状玉石製品。もともと、璧を半分にしたものとされてきたが、実際には環または璧の3分の1前後の大きさに相当するものが多い。断面はほとんど円形に・楕円形または板状で、平面は弧形と隅丸方形あるいは湾曲の龍形を呈するものもある。一般にの両端には穿孔が施される。単独あるいはを縦横に組み立てるものや、管玉などの玉器とセットで使用することもある。また頸飾だけでなく、儀礼玉器、「六瑞」の一つと認められる。良渚文化では透彫りや刻目文などの様々な文様を施すものが一般的である。

(黄建秋)

以上、転載