霍去病墓 かくきょへいぼ
霍去病墓
かくきょへいぼ
Huoqubing-mu
中国・陝西省興平県南位郷に立地する前漢武帝茂陵の東に所在する茂陵の陪葬墓。霍去病(BC140~117年)は武帝期の著名な武人で、6度にわたって匈奴を攻め、版図の安定に卓越した貢献を成し遂げた。死後、祁連山一帯で匈奴を撃破した功績を記念して祁連山を模した墳丘が築造され、高さ15.5mの墳丘が現存する。墳丘上には、馬踏匈奴・トラ・臥象・イノシシ・カエル・魚・猛獣食羊、人と小熊など、写実とデフォルメを織り交ぜながら勇猛な精神が表現された石製の彫像が立て並べられた。芸術効果を見事に発揮した、中国における陵墓石彫刻の傑作である。
(黄暁芬)
以上、転載
