皇吾洞34号墳 こうごどう34ごうふん
皇吾洞34号墳
こうごどう34ごうふん
Hwango-dong-34(samsipsa)ho-bun
韓国・慶尚北道慶州市皇吾洞に所在する三国時代新羅の古墳。文化財管理局の慶州市都市計画に従った古墳整理事業の一環として、1965年に慶北大学校博物館によって発掘調査された。墳丘は耕作によって削平されており、東西13m、南北30m、高さ1mほどの方台形に残っていた。長軸を東西にとり、主槨・副槨からなる積石木槨3基が発掘調査された。南から第1槨・第2槨・第3槨と南北に並列しており、第1槨北端の2段の護石列の縁辺より土器を埋納した土坑が確認された。槨の規模は第1槨で見てみると、主槨東西5m、南北1.5m、副槨東西3m、南北3.5mである。第3槨では主槨の木棺内被葬者安葬部位より裏に白樺樹皮が付着した銀製蝶形冠飾が金製耳飾・銀製帯金具・環頭大刀などとともに出土しているのに対し、槨外の主槨北西角積石上部より金銅冠が出土しており注目される。ほかに第3槨出土の遺物として、銀製鞍橋金具・馬鐸・青銅盒や多量の新羅土器がある。時期は5世紀後葉より6世紀前葉頃であろう。
(藤井和夫)
以上、転載
*辞典解説文より漢字ピックアップ
盒
ゴウ、さら、ふた、ふたもの
*mapは皇南洞のエリア
